芦屋市と西宮市の境にある動物病院の獣医師ブログです。http://www.kazeno-ah.com/


by kazenoah
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
年末年始の休診のお知らせです。
例年どおり、12/30〜1/3は一般診療は休診といたします。

なお、今年は試験的に

12/30(日)
12/31(月)
 1/ 2(水)
の午前10時半〜12時の間に限り、

急病の対応のため診察を受付します。
急病でお困りの場合はこの日時に直接ご来院ください。
予約電話は必要ありません。当院初診の方も受付いたします。
なお、獣医師1人と看護士1人の最小人数での対応となるため、患者さんが集中するとお待たせするかもしれませんが、ご了承ください。
上記時間以外(特に夜間)は夜間救急動物病院(ネオベッツ、北摂、京都など)をご利用ください。

獣医師が2人となったので休みをずらして、兼ねてから気になっていた年末の一斉休診の時期の診療を、今年は試験的に開始してみます。
[PR]
# by kazenoah | 2012-12-19 10:26 | Comments(0)
【獣医師への道】シリーズがなんだか尻切れトンボな感じで気になるのですが・・・^^;

新シリーズ【よくある相談】が始まります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
新しく子犬、子猫をお迎えしたご家庭から「トイレの躾はどうしたらよいか」とよく尋ねられます。
一般的に猫はトイレの躾が非常に楽なのですが、犬のトイレの躾はけっこう大変です。
犬の性質によって実際にはケースバイケースですが、
診察室でよくお話する内容を
リビングで生後2〜3ヶ月齢の子犬の飼育を開始するケース
を例に書いてみました。

トイレの躾は家に子犬が来たその日から1週間が勝負です。
コツは「失敗させないこと」。
それが難しいからきいてるんやん!と言われそうですけど、
言い換えると、「されたら困る場所に子犬を出さないこと」です。

お家に子犬がやって来たら、サークルを設置します。
サークルの場所は、今後、ワンコ用のトイレを置く場所にしてください。
「トイレ」と「食事・ワンコ用ベッド」がサークル内に置かれると思います。
最近ではトイレスペースを区切れるトイレ躾用サークルもあるので、そういうものを利用するのも手です。
準備が出来たら子犬をサークルに入れ、子犬がどのタイミングで排泄をすることが多いか見極めて、そのタイミングでトイレに誘導する、ということを根気よく続けます。
排泄がすむまでは仕切りなどでトイレスペースから居住スペースに戻さないことが大事です。
排泄が済めばすぐに仕切りをはずし、ふたたび自由に行き来出来るようにしてあげてください。

起きてすぐ
食事後すぐ
遊び初めて10分後
等々・・・

最初の1週間はトイレを教える大切な時期です。
ここで習慣付けることが出来れば、その後はあまり苦労しません。
この時期にトイレ以外の、例えばリビングのカーペットの上などで排泄をしてしまうと、
子犬は混乱するし再びカーペットで粗相をしかねません。
トイレを完璧に覚えるまではリビングなどの広いエリアに子犬を出すことは避けた方がいいでしょう。
どうしても出してあげたいときは、排泄直後の5〜10分程度にしてください。
5分毎に排泄をしてしまう子犬ちゃんなら、3分で切り上げてください。
して欲しくない場所で尿意や便意を感じさせない工夫が大事です。

1週間ほどして、自分からトイレスペースに行くようになったら、
サークルの面積を少しだけ広げてみてください。
粗相なく、きちんとトイレに行って排泄するようなら、またさらにサークルの面積を広げていきます。
このように段階を踏んでサークルを広げることは大事なことです。
8帖のリビングでも、子犬にとっては途方もない広さです。
いきなりそんな広いところにポンとおかれても、トイレのあるサークルまで戻るだけで大変なのです。

【粗相をしたら叱ったほうがいいの?】
これもよくある質問ですが、私は叱らないほうがいいと考えています。
子犬は「粗相をしたから叱られた」ではなく
「生理現象の排泄行為自体を叱られた」と解釈し、
人間の目を盗んで排泄をするようになる事が多いです。
そうなると、トイレエリアでの排泄が終わったら褒めようと思って見ていても、
見られていることに気づくと排泄を途中でやめてしまいます。
そして、トイレエリアから居住エリアに戻ってしまい、
「あら。トイレじゃなかったのね」と飼い主さんが目を離した瞬間を狙って、
居住エリアで排泄をしてしまったりします。

トイレは成功したらほめてあげるて欲しいですが、
失敗しても感情を見せずに淡々と対処してください。

実際には、相談を受けた段階ですでに最初の躾に失敗しているケースが多々あります。
そう言う場合は、今までのやり方や、子犬の性質をお聞きした上で
いろいろとアレンジしてアドバイスをしています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここで、風の先生の経験談を。

私の愛犬のうちの1頭は、トイレを覚えるのに4年半かかりました。
この犬は「トイレの前にクンクン臭う」「くるくるまわる」といったわかりやすいサインが殆どなく、毎日のようにどこかに粗相されました。
また、排泄物を避けることもせず、サークル内のベッドで排泄をし、その上で平気で寝ているような犬でした。
それでも、根気よく、タイミングを見てトイレに誘導する、ということを続けた結果、今では完璧に室内トイレで排泄してくれています。
どんな犬でも根気よく教え続ければ、いつかはトイレを覚えるんだと実感しました。
面白いことに、トイレを覚えてからは急にキレイ好きになって、自分の排泄物を踏むこともなくなり、使用済みペットシーツだとトイレが汚い、とアピールしたりします。
ついこの間までは頭にウン○くっつけて寝てたくせにね!
d0224811_17324311.jpg
トイレをおぼえるのに4ねんはんかかったのはわたしです


また、他の1頭は屋内ではけして排泄をしないのですが、
他の犬が室内のトイレで排泄をすると、排泄物のついたペットシーツをまるめて隠そうとします。
屋内に排泄物があるのが許せないようです。
この犬はキレイ好きで、トイレの躾がとても簡単でした。

犬の排泄物にたいする認識の違いは、トイレの躾け方の鍵になる、という実例ですね。
[PR]
# by kazenoah | 2012-10-12 15:44 | Comments(2)

母校に行ってきました

勤務医の豊福獣医師に診療を任せて、母校で開かれる学会に参加してきました。

d0224811_1463573.jpg
普段から勉強の場としては、診療終了後の2時間程度のセミナーや近隣の獣医師有志で定期的に行う勉強会があり、それらには毎月3〜5回程度参加するのですが、2日間にわたる『学会』参加は10年ぶりでした。
獣医学は日進月歩、10年の間に、昔は聞いた事もなかった新薬での治療がスタンダードになってたりします。
全ての学会に参加するのは不可能なので参加出来ない分は専門情報誌で知識をカバーするのですが、やはり、その分野の第一人者の生の声が聞ける学会はライブ感もあって楽しかったです。

10数年ぶりの母校は、建物が新しくなり、私が卒論を書いた建物は跡形もなくなっていました(@@;)
昔住んでいたあたりをプラプラ散策したり、懐かしい先輩や後輩に会えたり。
勉強も勉強以外もたっぷり堪能して、新鮮な気持ちで帰ってまいりました。
[PR]
# by kazenoah | 2012-07-12 01:53 | Comments(0)

獣医のお仕事いろいろ

母校の研修医を2年経験したあと、
続いて私は他大学の皮膚科専門の研修医を1年経験する機会を得る事ができました。
残念なことに、母校の皮膚科は当時専科研修医を募集していなかったのです。
専門科診療は週に1日だったので、他の日は別のところで働いていました。
野良猫の避妊・去勢手術や治療を主に扱っていた動物愛護施設と
某有名デパートのペットショップの専任獣医師と
もうひとつ、某動物プロダクションの動物のための獣医師
この3つをかけもちしていました。

動物愛護施設ではボランティアさんが野良猫(今で言う地域猫)を捕獲してきます。
多い日で20匹近くを流れ作業でどんどん手術していきます。
(手術が終わったら翌日には捕獲された場所にリリースしに行きます)
ここでの経験も今の診療にすごく役にたっていると思います。
医療機器や薬品は必要最低限しかない状態での診療・手術でしたから。

デパートのペットショップは特に話題になるようなことはなかったのですが・・・

動物プロダクションは大型動物が大好きな私には最高の職場でした!
ライオン、虎、ヒョウ、象、サイ、カバ、などなど大型動物が沢山いました。
ちょっとした動物園です。
ライオンは子供のころから人間に飼われていたためかすごく人なつこいのです。
檻に近づきすぎるとジャレて隙間から手を出して来て巻き込まれる事があるので危ないと注意を受けました。
チンパンジーだったかな?類人猿もいましたが、機嫌の悪い時に近づくと糞を投げられる(笑)とのことで、ここにはあまり近づくことはありませんでした。
ニシキヘビの治療もしました。
・・・が専門ではないので、
「前の先生はこの症状の時はこうしてました」
というのをならうので精一杯。
間違って胸腔に薬剤をいれては大変なので、
「ここらへんからお腹かしら?」とあたりをつけて注射をするという荒技。

一番の思い出は虎の手術をしたこと。
巻き爪になりやすく定期的に麻酔をかけて爪を切っていたのですが、
老齢の虎だったので今後も度々麻酔をかけるのはよくないということで、
その爪を指ごと切除することになったのです。
大変だったのは麻酔。
大型動物の麻酔の量がわからず、不本意にも麻酔量が多くなってしまい、
なかなか覚醒せず、本当にドキドキしました。
このときに切除した爪を貰って帰りました。
中国ではラッキーアイテムなのだそうです。
今でも私の宝物です。
我が家のニャンコの手と大きさを比べてみてください。
d0224811_22565273.jpg


余談ですがウチのニャンコ、ソファで爪研ぎをするのでネイルキャップをつけています。
ピンク色のものがキャップです。
爪研ぎでお困りの方はおすすめですよ。
[PR]
# by kazenoah | 2012-05-18 22:55 | Comments(2)
前回の投稿から大分時間があいてしまいました。
(年賀状で楽しみにしている・と書いて下さったMさん、猛獣好きのOさん、お待たせしました)


大学病院ならではの経験談を。

私たち研修医とは少々立場が違うものの、JAICAからのアジアの留学生(獣医)もいました。
RさんとYさん。
Rさんのお家はお金持ちで、お国の実家のトイレは30帖あるとか(??ホント??)。
母国語がインドネシア語のYさんは、日本に来てどんどん日本語も上達して行くのが素晴しかった。
半年か1年ずれて、もう一人?さん(名前を覚えてない。。。ごめん)も。
でも、当時(も今も)英語がまったく駄目な私はあまり積極的に彼らと交流が出来なかったので、今になって、とても後悔。
でも、それもいい思い出。

Yさんとはその後15年の時を経て今年、ネット上で再会出来て泣くほど興奮!


ライオンの検査に立ち会ったこともあります。
麻酔をかけての検査だったのですが、なんの偶然か私が呼吸や血圧の管理をすることになり、
あこがれの百獣の王ライオン(メスでしたが)の口の中をいじりまくり。
この牙に襲われたらひとたまりもないな〜なんて思いながら、麻酔濃度の調節に励みました。
残念なことにライオンは治らない病態であることがわかり、検査結果が出ると外国人の調教師さん大泣き。。。私もウルル。。。

他にも珍しい疾患を多く経験出来ましたし、外科の得意な先生が多かったので、学ぶことはとても多かった。
大学病院での2年間は本当におもしろくて、朝、大学病院に向かうのが楽しみで仕方なかったです。
夜も無駄に遅くまで残ってたり。。。
土日も結構な頻度で病院か研修医室に入り浸っていたように思います。

獣医医療はこの20年ほどで飛躍的に変わりました。
母校は、大学病院としてはCTやMRIを導入したのはかなり遅いほうだったのではないかと思います。
私が在籍していたころはまだ大学病院が古くて、最新の診断機器などは殆どなかったので、
診断方法もかなりアナログでしたけど、それは今の診療にとても役立っていると思います。
MRIやCTや、その他の最新の診断ツールに頼る前に出来る事はないか。。。
当時の記憶を頼りに考えることもしばしば。

出来ることなら、最新の医療機器を備えた今の大学病院の研修医もやってみたいです。
[PR]
# by kazenoah | 2012-01-16 20:42 | Comments(2)